高度救命救急センター

Advanced Emergency and Critical Care Center

外傷診療

当センターの目指す
外傷診療体制

当センターでは当科スタッフによるドクターヘリ/カーでの病院前診療、当科外科医によるDamage Control Surgery、当科救急集中治療医によるDamage Control Resuscitationを含む集中治療、そして各専門診療科(脳外、整形、IVRなど)による治療と、重症外傷への迅速かつシームレスな対応を行い、重症外傷患者さんの救命と社会復帰を目指しています。

「愛知県重症外傷
センター」として

当センターは令和5年1月より、重症外傷患者のさらなる救命率向上を目的とした「愛知県重症外傷センター」試行病院(県内2か所)に指定されました。実績を踏まえ、2025年8月より当院を含む4病院が「愛知県重症外傷センター」に指定され、本格運用が開始されました。 また日本外傷学会による外傷診療施設機能評価制度では全国13施設のみとなるSSS評価の認定を受けました。

複数の外傷外科医が常時緊急手術に対応するだけでなく、ドクターヘリによる病院前診療や、集中治療医や各科専門医そしてコメディカルが”ワンチーム”となってシームレスな診療を展開し、患者さんの救命と社会復帰につなげる体制が当院の最大の強みです。 参考までに、2021年以降のデータでISS16以上は年間140例前後です。予測生存率50%未満の重症患者さんも多く、その中で救命できた症例(修正予測外生存率)は25.5%となっています。

全国の外傷外科医、集中治療医の皆さん、愛知医大救命で一緒に重症外傷診療に取り組みませんか?ともに戦ってくださる仲間を常に募集しています。いつでも気兼ねなくご相談ください!

ハイブリッドERの導入

当センターでは令和5年度よりハイブリッドERを導入いたしました。これにより、一刻を争う外傷の出血性ショック等に対し患者さんを初療室から移動することなく、CT検査や外科的止血術、IVR等の根本止血術を実施することが出来、さらなる救命率の向上に寄与しています。また外傷だけでなく、心肺停止患者へのECPR(体外循環式心肺蘇生)や内因性疾患に対するカテーテル治療も多数行っており、様々な診療場面で活用しています。

外傷チーム診療体制
向上へ向けた取り組み

重症外傷にチーム診療で対応するには、医師と看護師だけでなくコメディカルも含めた多職種が治療戦略や戦術に対する統一認識をもってあたることが必要不可欠です。当センターでは、令和3年4月より毎月1回程度、定例の多職種勉強会を開催しています。ミニレクチャーや動画による直近症例の振り返り、シミュレーションなどを通じてチーム診療体制の向上に取り組んでいます。

救急・外傷外科医
(Acute Care Surgeon)
を目指す方へ

当センターは愛知県有数の外傷症例数で、特に体幹部外傷症例が多いのが特徴です。重症外傷による循環動態不安定な患者に対して、出血に対する外科的止血と汚染のコントロールを目的としたDamage Control Surgeryはもちろんのこと、体幹部外傷では安定化後の手術室での根本手術まで行っております。
手術だけでなく、ドクターヘリによる病院前診療、ERでの術前からの外傷蘇生、術後の外傷集中治療も当科集中治療医とともに行うため、Acute Care Surgeonとして手術以外も万遍なく研鑽、経験を積むことが出来ます。

スタッフは外傷初期診療コース(JATEC)や「献体による外傷手術臨床解剖学的研究会(C-BEST)」、厚労省外傷外科医養成研修などのOff The Job Trainingに積極的に参加しております。JATECは複数のインストラクターを有し、令和8年度より当院で開催予定です。C-BESTにおいても複数のインストラクターを有し、JATEC同様に地域の外傷診療向上のため当院でのコースを開催しています。

献体による外傷手術臨床解剖学的研究会(C-BEST)

救急専門医・外科専門医 
ダブルボード研修

救急領域カリキュラム制に対応しています。
外科専門医研修終了後の救急科研修や、救急科研修を中断して外科研修することも可能です。