当院は大学病院でありながら、地域のための市民病院的機能も果たしています。そのためEICU入室患者の約4割にあたる重症循環不全・呼吸不全、多臓器不全、多発外傷、全身熱傷、急性中毒、心肺停止蘇生後症候群に対しては、主科(主治医)として人工呼吸器管理や体外循環(ECMO), 急性血液浄化法、さらに臓器移植や栄養代謝管理、各疾患ごとの特殊治療などの高度医療、全身管理を経験出来ますし、循環器系(心筋梗塞、心不全など), 脳神経系(脳出血、脳梗塞など), 呼吸器系(間質性肺炎など)から産科出血、小児科疾患まで各科の重要疾患にも幅広く対応しているため、十分な数の症例を経験することが出来ます。

当科のEICU当直は毎日2～3名ずつで行い、重症患者さんが夜間に急変した場合や急な処置が必要となった場合でも、1人に負担なく上級医と相談しながら行いますので、心配は要りません。

当科の勤務は完全シフト制となっており、当直明けは朝のカンファレンスでの引継ぎと回診を終えれば昼までには帰宅できるため、当直の疲れを長く引きずることなく十分なリフレッシュをした上で次の勤務に備えることが出来、質の高い医療を提供出来ます。当直回数は月6～7回で、明け以外に回数に応じた休日が確保されています。